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原点 ・ 日本の籐工芸から現代


 日本における籐工芸の起源は明らかではありませんが、藤原時代の重藤の弓、源平時代の葛藤の弓、足利時代のえびらなど武器に部分的に使用された記録が残っており、それから考えると、1000年以上前から行われていたものと、思われます。有名なものに出雲大社の籐製のえびらが国宝となって残っております。

 江戸時代になると、籐製の網代笠きせるざしが流行し、弓つるを巻く技術者は幕府から御弓籐師という名をもらっていたほどでその技術の高さのほどがうかがえます。

 明治時代になって鎖国制度がとかれ諸外国との交流が活発になるにしたがって籐工芸も徐々に盛んになってきました。明治から大正、昭和10年代までは最も身近な製品と言うと籐椅子や乳母車などです。

第二次世界大戦中には籐材料の輸入が途絶えていが、再び手に入ると籐工芸も盛んになり、洋風建築の増加のなかインテリアとして、また実用としても籐製品が人気を集めました。

 平成の時代に入り生涯学習として、多種多様のカルチャー教室が全国に開講されるようになり、籐工芸スクールも中央にて講師養成が盛んになり、生きがい学習として、また、リハビリの分野にも取り入れられました。そして、その成果の発表の場として、様々な個展や展示会が活発に開催され賑わいました。

  近年、東北地方未曾有の大震災による被害で日常生活が一変して、あらゆる手工芸の分野が中断され、物づくりや各種スクールまでも停滞してしました。

 移り行く時代の変化、変わる生活様式、これらを柔軟にうけとめて、「新・旧」様々な素材を生かし使用し、先人が開発した「編み・組み」の文化を残し伝え「ラタンアート」を追求しつつ「元気で生きるをテーマ」に手作業を勧めて行きたいと思います。



最新情報:展示のお知らせ

  • 「籠と灯り展」
  • 第66回桐生市文化祭参加事業
  • 2014年 6月 6日(金)〜 8日(日)
  • AM 9:30 ~ PM5:00(最終日は4:00)
  • 於:桐生市有隣館・煉瓦蔵/塩蔵
  •         住所:桐生市本町2-62-3
  •         TEL:0277-46-4144
  • 主催:桐生ラタンアート協会
  • 後援:群馬県芸術文化協会
  •          上毛新聞、桐生タイムズ社
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